一心不乱に山仕事した後、肌寒いくらいの気温と、山の夕方独特の空気を味わっていたときの事、
ふと見上げると夕日が真っ赤。山の稜線の上に浮かんでいる太陽はすごい存在感を放つ。
急いでコーヒーを淹れ、切り株に腰をおろして眺める。
ゆっくり下に移動する太陽の動きを、しっかりと体に刻もうと神経を集中させて眺めていると、
確かに自分が太陽系の中に居て、地球と共に動いている実感がわいてくるんだ。
地球の自転するスピードを感じる瞬間でもある。僕の体内時計と地球の自転が同期したような気がして嬉しくなる。地球が宇宙の一部である事を改めて想う。
僕の魂と身体は、その母なる地球の一部。こんな僕でも、この星のために必要な存在である。そんなことを考える。
毎日、どこにいても、なにをしていても、地球は黙って自転を続けている。
夕日が沈むその太陽の動きは、実は地球が自転しているスピードなんだよね。
「日が沈む」のではなく、「自分が立っているこの大地(地球)が堂々と回転している」。
その神秘的な動きそのもの。当たり前の事かもしれないけれど、40億年以上も変わらず、乱れず動き続けるこの星をもっと大切にするべきだ。
ネイティブアメリカンの言葉には、母なる大地(地球)、父なる宇宙(そら) とある。
僕がこうして生きている場所は、愛しい母の懐。
それを天の父が見守ってくれている。
石ころ一つにも、命は宿り、名も無き山の頂にも、神は棲む。
ちっぽけな人間一人が、何をできるのか?よく考え、行動に移さなければならないと、深く想う。