心から想う。この星を子孫に残したい。
直接血が繋がっていなくても、会う事の無い子孫に、この星を本来の姿で残したい。ただそれだけ。僕がしようとすることを、敢えて世に問えば、人はああだのこうだの言う。欲深く、薄汚い、下品な大人がああだのこうだの言う。
僕はただ、山に棲み、炭をやき、森を守りたいだけなのに。
考えてみれば、まともなことを言って聞かせてくれる人たちはみな、山に棲む人たちだ。
口先だけで世の中を渡ってきた人たちは、結局何も解っていない。
この星の防人となる人たちは結局、いつも現場で汗かく人たちだ。
僕もそうありたい。僕は名も無き山の懐に棲む、名も無き山守でいい。金持ちになること、名を残すこと、誰かから評価されることから離れてみた。それによって見えてくること、この掌に乗るような幸せを感じられること、小さな小さな成功を積み重ねること。まず、そこから。そこから、身近な周りの人たち、地域の人たちに拡がってゆくと思うんだ。