人それぞれ、価値観が違う。当り前だ。
人それぞれ、成功の感じ方も違う。
以前(20代~40代前半)の僕は、野望に燃え、大成功を勝ち取ることが目標だった。40歳でフェラーリに、50歳でジャグアに乗るって決めてた。誰かに負けたくなかったんだ。
今は明らかに違う。
今は「小さな成功を積み重ねること」が自分の人生を成功に導くのだと、確信している。
志の高い人ほど威張らない。これは宇宙の法則だ。
小さな事を大袈裟に言い、人の悪口しか言わないオヤジがいる反面、ただひたむきに土と向き合い、疲れた都会の人たちが田舎で見せる笑顔を糧に生きる人もいる。
大きな成功や金儲けを目的にしていると、大切な事を見失うようだ。
こんな話をすると、「お前は甘い」と嘯く人もいる。構わない。言わせておこう。
その人は僕に勝ったつもりでいる。僕には関係無い。勝たせておこう。
そもそも、そんなことで本当の勝負はついちゃいない。
内山節さんの話は、僕を更なる山奥へと誘(いざな)う。自然環境を含めた集落単位でモノを考える。その根底には流域思想。
そのとおりだと思う。
僕自身が、密度を増しながら、穏やかに自分の目指す場所に向かって集束している。
うん。これでいい。それだけは自信を持って伝えることができる。
名も無き山に棲む神たちに見守られている。それを魂の奥で感じられるだけで、成功したようなものだ。