ボイラーを焚きながら、冬の夜空を眺めながら、考える。薪は全て、自分で伐り出した木だ。
いろんな人が、いろんな事を言う。デリカシーの無い、下品な奴もいれば、こんな僕に暖かい言葉を投げてくれる人もいる。
宇宙(そら)を眺めていると、本当の優しさとか、強さとか、人間らしさって何だろうと思う。
宇宙(そら)に想いを馳せ、自分の足元をもう一度確かめる。
自分のしている事に迷いは無いが、多少の不安は絶えず、影のように付いて回る。
百人の人にそしられても、
一人の正しい人に褒められるように。
百人の人に讃えられても、
一人の正しい人に笑われないように。
この言葉を思い出した。何かをしようとすれば、人はああだのこうだの言う。
「一人の正しい人」というのは、揺るぎの無い自分自身なのだと思う。
父なる宇宙(そら)は、無言で僕を導いてくれる。