昨日は夏至。ネイティブアメリカンの言葉には「父なる太陽、母なる地球」と書かれていて、父である太陽が、最も長い時間僕たちを照らしてくれている日。僕の仕事の源である、「木」にとって、一年で最も光合成が行われる日。地球上の生物を育む4つの神「火」「風」「土」「水」の中の「火」だ。毎年、夏至の日には集落のみんながお宮さんに集まり、酒を酌み交わすんだけど、コロナのせいで去年と今年は中止で残念で仕方ない。毎年集まるその飲み会は「中払い」といい、一年で最も長い間出ている太陽に、農作物を育ててくれてありがとうと、百姓が太陽に感謝するお祭りです。夏至の太陽が稜線に沈む瞬間を毎年、お宮さんで眺める。あの父なる太陽がゆっくりと沈むスピードは、母なる地球が堂々と回転するそのスピード。日が沈むのではなく、動かない太陽に対して、僕たちの星が自転と公転を何十億回と繰り返してきているという事実。それらが神秘的で、何も考えられずにこの山村を見つめてしまう。ここはいい処だ。