豊田市内の里山に近い住宅街で、庭のドングリの木とモミが大きくなり過ぎたので、伐って欲しいと依頼された。なるべく安く済ませるため、作業は一人で相棒はユニック。
優しくて素敵なお施主さんが立ち合ってくれた。
隣の敷地が空き地なので、そこへ倒すことにして、まずは庭のフェンスを外す。そして、そのフェンスの支柱と支柱の間を狙って倒す。樫はかなり枝が張ってる。枝を先に落とす選択もあったけど、そのフェンス支柱が嫌な場所にあって(枝の真下)、ユニックで引っ張って元から倒すことにした。
枝はガレージの屋根にも掛かっていた。方向を間違えれば、施主の家を壊してしまう。
慎重に、かつ大胆に伐採して、もちろん建物やフェンス支柱にもかすりもせず、2本とも寝かせた。
ドングリの木は樫だった。もちろん枝も全て炭にする。炭にしたら施主には5kgほど持って行こうと思う。
モミだと聞いていた木は、栂(ツガ)だった。外観ではわからないだろう。葉っぱを握って固くて尖っているから痛いのが栂(ツガ)。柔らかくて痛くないのがモミだ。
片付けも仕事なので、枝も全て持ち帰る。樫は炭にして、栂(ツガ)は板に挽くつもり。栂(ツガ)の板は色も目も、素晴らしい。樫の枝はすごく多くて、僕のユニック満載で2車はありそう。後日、枝を積みにもう一度行かなきゃ。
仕事終わりで施主から料金と、ビールを半ダース頂いた。
「杉野さんに伐ってもらえて良かった」と言っていただいた。
とても嬉しい言葉を頂いた。ありがたいことです。
工場へ戻り、一杯の枝や幹を降ろし、家に帰って薪ボイラー焚いて、今日の仕事を振り返る。いい仕事をさせてもらえた。