僕の本業は炭やきだ。「炭焼き」とは書かない。炭焼き職人とは、炭火で料理する職人の事。僕たち製炭士は平仮名で「炭やき」と呼ばれる。
炭やきという仕事の中で、最も大切な道具。それは窯だ。
去年の春、クラウドファンディングで支援して頂いて、資金を集めて(足りない分は自分で出して)、資材を購入。「火の文化」を継承するために頑張りました。
窯の設計、施工は全て自分で行った。場所は僕が所有する工場の一角。
20年前に修行を始めて、師匠から窯の打ち方(作り方)を教えてもらい、あちこちで作ってきた。2年前まで10年以上使っていた窯もそうだった。煙の苦情で使えなくなったけれど、そこを管理している団体がポンコツで、早く縁を切って自分の窯を持ちたかったので、ある意味ベストなタイミングで追い出された。
耐火レンガ、耐火セメント、地元旭の赤サバ土、目地は耐火モルタル。
今まで積み上げてきた僕のスキルと勝負する気持ちで挑んだんだ。
炭窯だから、いい炭がやけて合格。しかし、火を入れて、窯が暖かくなる過程、煙の出方など。全て合格だった。
今まで使ってきた窯の中で最高に調子いい窯になった。
支援して頂いた方、本当にありがとうございました。
個人的な支援はずっと受け付けています。