長い窯焚きだったけど、ようやく、今夜は工場に行かない夜。
夕方はヒグラシの声で包まれた。
そんな時、メッセンジャーで、「地球温暖化の昨今、山仕事は最も優遇されるべき仕事であり、異常気象を阻止し、SDGsとカーボンニュートラルにも貢献できる素晴らしい仕事です。つきましては、お話を伺いたい・・・・」と。
笑ってしまった。もちろん、返事はしないで消去し、ブロックした。その貴重な仕事を利用してビジネスに結び付けて儲けようとしてる奴らだ。
理系の端くれとして(これでも大学は物理科だった)、地球温暖化と異常気象が人間のせいだと決めつけている人たちの考えがわからないのだ。
産業革命以降、確実に地球の温度は上がっている。これは事実だ。データがそうなっている。
しかし、地球規模の気候に影響を与えるほど、人間には能力はないと思う。人の営みがCO2を増やす?大気中のCO2濃度って、0.03%しかない。それが増えようと、大した影響が無いはずだ。
地球温暖化って言うけど、地球そのものが暖まったり、冷えたりするのは日射による。夏至の後、1か月くらいで最も暑くなり、冬至の後、1か月で最も寒くなるのは、地球が蓄熱し、放熱している事のタイムラグなんだ。
たかが100年のデータ推移を見て、人間が出したCO2が温室効果を助長して、地球をすごく暖めているとは思えないんだ。
CO2が最もたくさんあるのは海水であり、海水温が上昇すれば、そこから放出されるCO2も増える。つまり、CO2が増えたから気温が上がったというより、気温が上がったからCO2が増えた。もちろん、化石燃料を燃やした事でもCO2は増えた。大気全体の0.01%ほどらしいけど。
この星は、数万年の横軸では温度上昇や下降を繰り返していて、それは地軸角度の変化などによる。氷河期もそうだ。
地球の歴史を考えず、政治的、ビジネス的に環境危機を叫びたい人たちにとって、産業革命以降の気温上昇は、都合のいい理由になる。長い時間軸で見なければいけない指標を、短い時間軸で見れば、どんな理由でも付けられる(これはある科学者が言っていたこと)。
僕は毎日、山の懐に居て、山そのものが大きな生命体だと感じている(それは圧倒的な数の微生物の存在)。そこで思う事は、この星(の生態系)はもっと強くて、人間ごときが影響を与えることなど無理だと思うんだ。そもそも、人間は生態系ピラミッドからは弾かれている存在だ。人間が絶滅したとして、ほんの僅かに地球環境は良くなるだろうけど、実際には何のプラスにもマイナスにもならないだろう。
SDGsなんて、ビジネスで儲けたい人が作った能書きだ。
「地球の笑顔が見たいから」などと、気持ち悪い表現をする環境活動家たち。地球はミネラルの塊だけど、泣いたり笑ったりしないでしょ。
まあ、何が言いたいかというと、僕はこの山村で、地に足着けて今までどうり、愚直に、寡黙に頑張ってゆきたいという事なんです。
温暖化すれば、異常気象が増えるというのは事実だと思う。ただ、それを自分たちの責任だと刷り込まれて、環境ビジネスで儲けている奴らを肥やしているだけという事もある。
僕の脳味噌では、どれが正しくて、どれが間違っているかわからない。今日書いたのは、あくまでも僕の私見です。
無駄なCO2は出さないように気を使うけど、結局、この星の事はこの星の上で回って完結する。
地球外から入ってくるエネルギーは、太陽の光だけ。その熱エネルギーだけが、地球を暖める。
それ以外の全てのものは、この星で生まれ、形を変え、また戻る。輪廻だ。
原子力だって、この星にある資源から作られる。
全ての答えは、山河にある。
偏屈な炭やきおっさんの戯言です。