「できない理由は、できる理由」って実感。
僕のもう一つの大切な仕事、自治区定住促進部部長として、移住から定住への長い道のりを、しっかりとサポートする事。旧旭町定住委員 定住委員会副会長として、旧旭町全体の定住に繋がるような動きをする事。
コロナの影響で、歯痒いくらいに動けていないけど、今は準備期間だと言い聞かせて、動きたい気持ちを我慢している。
たくさんの移住者さんたちが希望を胸に移住してきて、その中でもかなりの人が、夢破れてまた都会へ戻ってゆく。僕は移住者に対して、厳しいというか、地元地域の人たちの気持ちや思いを優先する。
しかし、目指すのは移住者が定住者として、穏やかに、普通に田舎で暮らしてゆくこと。
ある日突然、移住してきた人が引っ越すこともある。何故出てゆかなければいけなかったのか、地域の人たちにはなかなか伝わらない。噂程度の話しかない。
ただ、補助金を出している行政側には、理由を知る義務があると思う。そして、その「出てゆかねばならぬ理由(このまま住み続ける事ができない理由)」というのは裏返せば、それを解決することができれば、「出てゆかずに済む」という事になるはず。
僕が定住委員会などの会議で、行政へ要望すること、それは移住定住政策(豊田市はかなり積極的に動いてくれている)を進める中で、その「出てゆかねばならぬ理由」を、個人情報などの制約ギリギリのところで教えて欲しいと。
その理由を、地域で解決できるのならば、すればいい。移住者のわがままならば、それはスルーすればいい。
この手法は、危険もはらんでいる。それは、僕自身が若い衆にしてしまった事でもあるんだけど、不満や問題を聞いて、それを解決したら全て上手くゆくと自惚れる事。問題点を挙げて、それを解決する事は大事なことなんだけど、「問題は解決したんだから、もうお前は頑張るしかないぞ」と言う事。それは、相手を追い込み、逃げ場を無くし、結局何も言わずに逃げ出すしかなくなることがある。
世の中、そうそう上手くゆくものではない。思いどうりにはいかない。
ただ、僕個人については、「できない理由を裏返せば、それを解決する事によって、できる理由に変わる」という事は言える。
そして、今の僕の事業について言えば、結論はハッキリとしている。そう。「やるなら今しかねえ」のだ。