折った樫の黒炭を並べて、時計を仕込みました。
昔からの同志である隼平君が言った。「時間を封じた素材でこれからを刻む至福」。
炭の原木は工場から6分の太田という集落の樫だ。40年生くらい。
ドングリから芽を出し、父なる太陽の恵みで光合成をくり返し、母なる地球である山の水と養分を吸い、育ってきた里山の樫だ。
その樫が生きてきた時間分の炭素を蓄えた幹から作った炭だ。
クラウドファンディングで支援してもらったお金を使って作った、ディメンションは昔ながらの比率、資材は耐火レンガに耐火セメントの窯で、職人が魂込めてやいた炭です。キッチリ高温炭化させているので、折った断面が金属のような光沢を放つんだ。
枠や裏板は、タチキカラの工場で挽いて、プレーナ仕上げして、丁寧に組んだ。ムーブメント以外は全て、タチキカラの工場で作った。
使っている板は、東栄町から伐り出して、天然乾燥して、タチキカラ工場で挽いて、プレーナ仕上げした。
時を刻むモノって、まるで生き物のようで、過去と現在と未来を繋いでるような存在だと思うんだ。
販売します。サイズはオーダーがあってから相談して作ります。
手間暇がかかるので、値段は一つ3万円~になります。