続けて伐採の見積もり依頼が来ている。先週の仕事もそうだけど、自治区でお世話になっている人からの紹介もある。先輩方から、そんな声を掛けてもらうことは、この上ない幸せだ。もちろん、断る仕事だってある。金額が合わなくて、断念する現場もある。
僕の目標は、金持ちになることや、有名になることからは縁を切り、山の神の懐に 抱かれているのを感じながら静かに暮らしてゆくこと。
僕の望みは、形あるものに執着せず、毎日消えてゆくものを大切にするような生き方がしたい。ということ。
孤高を貫き、たった独りでも、抗うべき相手には抗うこと。
誰かに勝っただの、負けただのの、つまらない争いからは身を引いて、地べたを這いずり回ってでも、己の美学を貫きたい。できる事なら、好きな人とだけ関わってゆきたい。
名も無き山の水源地の湧き水を守るために、身体を張るような、そんな生き方に憧れる。
親友岳ちゃんが描いてくれたこの看板。これをひっそりと掲げて、強さからのみ、生まれるような優しい暮らしができるように頑張ろうと思う。

