ガイア理論

先日書いた事の補足。

地球を生き物に例えるのはおかしいと書いた。しかし僕は地球を母だと言う。

矛盾しているかもしれないけど、どちらも僕の中では正解なんだ。

もう少しちゃんと説明しようと思う。

地球が怒っているとか、泣いているとか、笑顔が見たいなどという、薄っぺらい環境活動家たちの言葉や、上っ面のSDGsや脱炭素なんかには興味が無い。

ラブロックの「ガイア理論」という壮大な、しかし科学的、生物学的に高いレベルでまとまった理論がある。

ガイア理論を語ると長くなってしまうけれど、僕が知る限りの内容は、地球全体が一つの生命体であるという考え。

大気の状態が30億年も変わらないのは、地球表面と地中にいる生き物たちの営みだけでは説明がつかない。地球そのものが、大気成分を一定に保つよう、補正しているという理論。

「火」「風」「土」「水」の4神のうち「風=大気」だ。

思考を持った生き物では無く、そう、植物たちのように、細胞の奥深い所で「生きる事が仕事」と動き続けるようなものかな。「土=母なる地球」「火=父なる太陽」。この星の環境を今の状態に保っているのは、神の仕業だと、いにしえの先人たちは信じていた。

思考は持っていないけど、ダイナミックに動き続け、人類が現れる遥か前から営みを続けている。

それがラブロックの唱える「ガイア理論」だと理解している。

管理者は存在していない。それぞれ(地球を含めて、地球上で存在している生き物全て)が関係しあい、影響を与えあって、混ざりあって、この星を形成している。

ラブロックは言う。「人類が地球を救うなんて、到底無理な話。地球の30億年以上の営みを、人間が管理できるなんて考えは滑稽である」と。

この言葉に深くシンクロした。

地球の全ての存在が関わり合って、地球の自己調節機能という一つの目標に協力しあう姿。

つまり、人間がコントロールできるようなものではなく、環境全てでこの星を労わってゆく事。

事象としては、科学的、物理的に説明がつく。決して、スピリチュアルな話ではないけれど、これを自らの魂に落とし込むには、生き物として謙虚な立ち位置と、豊かな感性が必要だ。

産業革命以降、本来なら地中に埋まっているままのはずだった化石燃料を使いすぎている事実を受け止め、減らしてゆく努力も必要だと思う。これは個人レベルで、電気やエネルギーの無駄使いを少なくする事だ。

地球温暖化は、データが示しているから事実だ。だけど、それが人間の営みが原因だとは、どうしても思えない。温暖化に貢献しているような、エネルギーの無駄使いはあるだろうけれど、このわずかな気温の変化は、地球の小さなうねりみたいなものだと思うんだ。

今宵の月を眺めていたらふと、宇宙から見た地球を想像していた。大宇宙にぽっかりと浮かんで、堂々と回転している母なる地球。

そんな時はいつも、ガイア理論を思い浮かべる。

こんな戯言を考えながら、木こり仕事をしています。

とりとめの無い話ですみません。

投稿者: 炭やき人

北三河木こり人、北三河炭やき人、北三河木挽き人

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