束の間の休日に

束の間の休息を味わった数日。また明日からは現場だ。

そんな、何もしないと決めた日の夕暮れ。太陽が西の稜線に沈む。

実は太陽が沈むのではない。太陽は太陽系の恒星なので動かない。動いているのはこの地球だ。母なる地球は、何十億年も変わらないリズムで回転している。この世で最も崇高で、神秘的な事はこの星の自転だと思うんだ。自転によって、重力や時間の概念が生まれ、そもそも自転していることでこの星の環境は現在の形になり、それに適応した全ての生き物が共存している。

あの、太陽が沈む時のスピードは、この地球がこの無限に拡がる大宇宙の中にぽっかりと浮かんでいて、堂々と回転しているそのスピードなのだ。

その地球の表面にちょこんとへばりついている僕たち。その様を宇宙から眺めるように想像してみる。すると、足元は地の果てまで繋がっている。この大きな球体は、実は全て同じ面であり、神羅万象全てが繋がっているんだ。

久しぶりに時間ができると、ついそんな事を考えてしまう。名も無き山の懐で、山に抱かれるように暮らしていると、山河の圧倒的な生命感、大地の絶対的な存在感を強く感じるんだ。それらは神秘的な生態系の営みを否応なしに意識させる。

投稿者: 炭やき人

北三河木こり人、北三河炭やき人、北三河木挽き人

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