春の日に

何かと忙しい毎日。ふと山を見れば、淡い新緑と今年最後の花を咲かせる山桜たち。年に一度、咲きたいから咲くサクラ。年に一度の自己主張なのかな。

儚く消えゆくモノが愛おしい。

それを大切にするような生き方をしたいと、常々想う。

名も無き山の、人も行かないような斜面でひっそりと精一杯の花を咲かせる。木々には感情が無いから、木々たちはひたすらに生きる事を仕事としている。意志ではなく、本能で生きているはずだ。

自分もそうありたいと願うけど、人知れず誇り高く・・・と言いつつも、承認欲求は確かにあって、だからこうしてSNSで発信している訳だ。「いいね」は素直に嬉しいし、褒められると幸せ。

自分の目指す姿として、誰とも群れないし、褒めてもらわなくてもかまわないし、他人の評価など我関せず。ってありたい。

過剰な承認欲求と、思い上がった自己評価だけはしないと思ってる。

ふと、そんな事を山村の情景を眺めながら考えてる。

一時咲き誇るサクラを見ながら、山に想いを馳せるようなこの時間を持てる事が嬉しいし、家の前にある里山の営みがまるで自分の懐で静かに進んでいるような、そんな幸福感を感じている。

貧乏だけど貧しくないこの暮らしも、なかなか良いものです。

投稿者: 炭やき人

北三河木こり人、北三河炭やき人、北三河木挽き人

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