年が明けて、いろいろと決意やら、追われている仕事やら、気忙しい毎日。
ずっと前にノートに書いたこと。
「いくら浄化に贅を尽くしても
私たちは山が水を生むようには美しい水を生むことはできない
とどのつまり、水を守るには山を守るしかない
そして、その山を守るには、山を守る人を守るしかない」
僕の生涯の師匠である斎藤和彦から受け継いだ言葉だ。
今年は大きな変革だ。お金も使う。ありがたいことに、製材機移転と乾燥機設置には何人かの人からの、心から嬉しい申し出をいただいた。
自分の事業のことなので、全て自分だけで何とかしようと思っていた。それが男として、当たり前だと思って無理をしようとしていた。時々、ふとこの師匠の言葉が脳裏を廻る。
僕の目標は、愚直に山を守ること。
そんな僕を守ってもらえるような、真正直な仕事をすることも大切な仕事だと思うようになった。
独りで頑張らなきゃいけないけど、1人では何もできない。
58歳になろうとしているこのおっさんが、まだまだ働ける。そのありがたみも身に染みるような出来事が教えてくれる。
派手でカッコイイことはできない。小さなことを積み上げることしかできない。それが僕のスタイルだと静かに主張できるようになった。
「僕はこの仕事しかできないけれど、この仕事は僕にしかできない」
誰かと比べれば、やってることは中途半端でショボイ。
だけど、全く引け目や惨めさはないんだ。同年代の誰よりも貧乏だけど、この道で何とか食えてる。
稼ぎと仕事の狭間でもがくこともあるけど、半分諦め、半分開き直り。
まあこれでいい。
今年の抱負は「ほんの少し、人の情けに触れながら前に進む」ということにした。
と、去年の同じ日に投稿したんだけど、今年も同じ日に同じ投稿をします。それは、今年も竹さんがこの記事をシェアしてくれたから。
毎年、年が明けてすぐ。同じ決意を確認できることが嬉しい。変わらず頑張っています。一気に前にも進んでいないけど、ほんの少しだけ、前に進んでいます。
あらためて、今年もよろしくお願いいたします。